イマージョン教育とは?
「イマージョン(Immersion)」は「浸す」という意味の言葉です。
英語イマージョン教育とは、英語を“教科”として学ぶのではなく、英語に“浸る”環境の中で学ぶ教育方法を指します。
日常的に英語に触れながら学ぶことで、自然で実践的な言語力が育まれ、子どもたちは「生きた英語」を身につけていきます。
イマージョン教育の歴史と日本での実践
イマージョン教育は1960年代、英語とフランス語の二言語社会であるカナダで始まりました。
その高い言語習得効果から、現在では世界各地の学校で導入されています。
日本でも1990年代から取り組みが始まり、義務教育(一条校)で英語イマージョン教育を実践する小学校は全国で10校以上あります。
※2025年11月現在、
「一条校 × 英語イマージョン教育 × 国際バカロレア認定校」として開校している小学校は、本校を含め、全国で4校のみです。
英語イマージョン教育の4つの目標
① 英語で自由にコミュニケーションできる力を育てる
創意工夫された学習環境の中で多様な活動を行い、ネイティブスピーカーに近い英語能力と実践的なコミュニケーション力の習得を目指します。
② 第一言語(日本語)の力を伸ばす
英語を学びながらも、日本語の運用能力を保持し、さらに発展させることを重視します。
③ 全ての教科を年齢相応に学び、学力をつける
英語力の高さだけで成果を判断せず、
イマージョン教育を受けていない児童と同等以上の学習成果が得られているかを重視します。
④ 多文化理解と国際的な視野を育む
異なる言語・文化を尊重し共存できる態度を育て、同時に自分自身のアイデンティティーや母語文化への理解も深めていきます。
本校におけるイマージョン教育の実践
幼稚部(満3歳~年長) | Early Years (Age 3-5)
幼稚部では、登校から下校までオールイングリッシュで過ごします。(デイケアの時間を除く)
担任の母語にかかわらず、「Good morning!」から「See you tomorrow!」まで、一日の活動を英語で行います。
幼児期の子どもたちは、遊び・行動・生活の中で自然に言語を吸収します。
その特性を生かし、母語を習得するのと同じプロセスで「英語」を“生活の中で使いながら”学んでいく環境を提供しています。
小学校 | Primary School
本校の小学校は、日本の「義務教育校(学校教育法 第一条校)」として、他の小学校と同じ教科内容を学びます。 そのうえで、全学習時間の5~6割を“英語で”学ぶバイリンガル環境を整えています。
主な特徴- 算数・理科(1~2年生は「生活」)・図画工作・探究活動(IB)などの教科を英語で学習
- 1年生から「英語」を体系的に学ぶ時間を設け、言語としての基礎もしっかり育成
- 日本人教員+外国人教員のチーム担任制で、学校生活全体を通して英語と日本語の両方に触れられる環境を提供
英語を学ぶ時間だけでなく、生活・学び・コミュニケーションのすべてを通して自然に日英2言語を使うことが、本校のイマージョン教育の大きな特徴です。